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2007年12月 3日 (月)

早明戦

約5万人を集めた国立競技場。

国立競技場を埋めるゲームはラグビーでは早明戦のみです。

早明戦は、日本のラグビーの伝統を背負っていることはいうまでもありません。

国内トップレベルではないけれど、これだけのお客さんを呼べるのは魅力があるからだと思います。

ひとつは単純明快、明治は「縦」、早稲田は「横」といった、フォワードとバックスの特長を生かしたスタイルにあります。

これは双方、伝統あるラグビーに沿っていることもあり、チームカラーとして根付いています。

選手の特性を生かしつつ、チームカラーを出していく。

明治の縦とは、フォワードに重点を置いて、スクラム、ラインアウト、モールなど前に出る推進力を生かした最先端の道を取ること。そして、その強みを前面に出しながらバックスと一体化させていく。

学生の頃、敵陣ゴール前で何度もスクラムを組んでいたこと思い出します。

ハーフぐらいからモールを組みそのままゴールラインを割ったこともあります。

また、相手の反則でペナルティを得ても、スクラムを選択していました。

早明戦で何度もスクラムを組み直し、認定トライを奪ったことは一番の記憶です。

これは自信の表れでもあるし、強みを最大限に生かしていたのです。

学生やファンの方もこれを期待していたと思います。

早稲田は逆に趣きをバックスに置いています。バックスにおけるランニングを生かして外のスペースを有効に使おうとしています。

今年のゲームも早い球出しからワイドに展開することが幾度と見られました。

余談ですが、早稲田のスタンドオフは一年生でした。パス、ランニング、キックなどスキルが高く、将来楽しみな選手の一人です。

ゲームコントロールの求められるポジションである中、一年前は高校生だったことを考えると驚きです。

さて、明治の方ですが今年こそ勝利と言う目で見ていました。

フォワードに自信を付けているという話も聞きましたし、スクラムにおいては目の当たりにし、強い印象を受けました。

ゲームが始まると、その強みを最大限に生かすラグビーが出来ませんでした。

それ以上にラグビーにおいて重要な点を忘れているように映りました。

「意思統一」。

前半こそ12点差のビハインドを追いながらもよく我慢していたと思います。

後半に畳み掛けると言う勢いさえ、皆が持っていれば・・・

結果、自陣での確実性のないプレー、強みだと信じていたものを生かしきれず。そしてディフェンスの崩壊。

一番気になる点は、ディフェンスにありました。

71点という点数は、史上初であると同時に、力の差を認めざるを得ない諦めた結果にあります。

どんなに力の差があると見られていても、走ることは最低限しなければならない。それをやめてしまうには少し寂しさを感じてしまう。

低迷と言われている中、プレッシャーはもちろん感じているだろうし、誰もが勝ちたいと言う気持ちを持っていたはずです。

しかし終盤に入ると試合を放棄したかのように、安易に得点を与えていました。

チームの強み、弱みを把握した上でゲームプランが成り立ちます。そしてそれぞれの選手の特徴を生かして。

このゲームで明治は、何を掴んだのか、自分たちがどうしていかなければならないか確認していかなければなりません。

自信とはゲームプランを把握した上で持てるもの。80分間のすべての局面で意思統一されたチームこそ強さが発揮されると思います。

大学選手権での優勝。

厳しい状況ではあるけれど、皆が同じ方向性を持ってほしい。

スポーツにおいて、あのゲームで本当に楽しめたと思うことが出来ていないのならば尚更です。

たとえ敗戦を喫したとしても存分に力を発揮し、楽しめたと思えればチーム、そして自分も満足することが出来ると思います。

学生ラグビーは4年生は最後のシーズンになります。

引退をする者もいるだろうし、止めざるを得ない選手もいるはずです。

後悔のないゲームをして欲しい。

あの時、こうすれば良かったと思うほどつらいものはないのだから。

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